糸の太さを表す番手

番手とは 糸の太さを表す単位で 一定重さ当たりの長さ(デニールやデシテックスと反対です。それらは一定長さ当たりの重さです)になります。ですので、小さいほど太い糸になります。20番手の糸の方が 40番手よりも太くなります。

太い糸を太番手、細い糸を細番手とも言います。
(通常下記のように言います。
太番手:綿番手では20番以下、毛番手では36番手以上 麻番手ではリネンは40番以下 ラミーは25番以下
細番手:綿番手では60番以上、毛番手では72番手以上 麻番手では100番以上)

ややこしい事に、コットン(綿) ウール(毛) 麻など 素材別に全部 一定の重さや長さの単位が異なります。ですので 綿の40番手と毛の40番手は 同じような太さではありません(比重が少し異なるので 同じ単位にしても同じ直径にはなりませんが)。テックスと言う 共通の単位もありますが、上記の天然繊維の業界では普及しませんでした。

下記が それぞれの番手の定義です。

  • 綿番手:1ポンド(453.6g)当たりの長さ(単位840ヤード=768m)
    (1ポンドで長さが840ヤードあれば 1番手)
  • 毛番手(=メートル番手):1kg当たりの長さ(単位1km)
  • 麻番手:1ポンド(453.6g)当たりの長さ(単位300ヤード=274m)
  • カタン番手:ミシン糸の太さの単位。綿番手と同じ定義。